公文を始めるベストな時期は年長!国語と算数なら国→算

スポンサーリンク

5歳(年長)は脳の言語領域が成熟してくる時期

5歳頃に前頭前野以外の脳の大部分が成熟してきます。脳には言語や空間、音楽などいろいろな知能があり、前頭前野はそれらの指揮官といったところです。そのため、5歳は言語や空間、音楽など、それぞれの分野を深めていく学習を始める一つの目安になります。

しかし、前頭前野が未発達ということは、「気が乗らないが、必要だからやろう」というような、欲求に反した意思決定をすることは難しい時期です。子供に興味がないようであればまたそのタイミングではないので、様子をみましょう。

子供によっては5歳くらいになると、言語に興味を持ち学ぶ意欲が出てきます。公文の初め時です!

すぐにやめても、小学校入学準備になる

我が家では、幼児は勉強するよりも、友達と遊んだ方が賢くなる(=非認知能力が向上する)と考えているので、入学前に公文をはじめるつもりはありませんでした。しかし、公文をやり始めるお友達が増えてきて、ついに子供が「やりたい!!どうしてもやりたい!!」と。でも、長続きする気がしなかったので、そのうち忘れるだろうと時間が過ぎるのを待っていました。

そうこうしているうちに公文をやめる子も続出し、少なくない人数が1年なり半年程度で公文をやめていました。子供が嫌がってやめることになった場合もあれば、中には「小学校入学前に平仮名ができるようになればOK」と計画的にやめることにした方もいました。

平仮名なんて小学校に入ってからで十分と思っていたのですが、実際には小学校入学前にほとんどの子が平仮名を読み書きできるようになっています。しかも、平仮名なんて一瞬で覚えるだろうと思っていたら、そうでもない場合も多い…という。

本来は簡単な内容なのに、周囲ができて自分ができなければ勉強に苦手意識を持つかもしれません。小学校入学で環境ががらっと変わる中で、少しでも安心して過ごせるように、平仮名くらいは読めるようにしておくとよいのかなと思います。

3歳~4歳など、あまりに早いと脳が成熟していない上、やめることになった場合に、小学校入学前に忘れる可能性があるので、始めるなら5歳がベストであろうと思います。

親が教えるのは親子の対立の種となり、ストレスを増やすことにもなるので、公文がおすすめです!我が家の場合。辞める子が続出してもなお子供の公文熱は冷めることはなく、結局、年長から公文の国語をはじめましたが、本当によかったなと思います。

国語と算数、どちらをやったらいいか?

公文の国語は文章構造の理解が深まる

公文で平仮名やカタカナを覚えることは、小学校入学前に非常に有益だと感じます。しかし、平仮名・カタカナをクリアすると、その後の公文の学習は漢字と読解がメインになり、そうすると有益度(=すぐ役立つ)はかなり下がります。

漢字は多少は授業に役立ちますが、低学年で習う漢字は簡単かつ少ないので、公文でやらなくてもたいていの子はつまずきません。読解は漢字以上に成果が見えにくいです。公文をやらなくても学校の教材の読解ができなかったり、問題が分からないということはないので特に困らないというか。平仮名・カタカナをマスターしたら公文をやめてよいとする家庭が多いのもうなずけます。

しかし、我が家はやめていません!子供が続けたいと思っているのが一番の理由ですが、親から見ても公文の国語でいいなぁと思うところがいくつかあります。

  1. 教材の文章問題を通して、昔話や本のエッセンスに触れられる。子供が続きが読みたい!と本に触れる機会が増える効果もあり。
  2. 我が家の場合、毎日本を読むわけではない中、文章問題が読書の代わりになっている。
  3. 穴埋めしたり、言い換えする問題を通してど、文章の構造に対する理解を深められる。

3つ目はすぐには成果として表れませんが、子供が解いている問題をチラ見(我が家では親は公文に基本ノータッチ)していると、だんだんと文章の構造を理解できるようになってきていることがわかって感動しました。なんとなく文章の意味を感じ取るのではなくて、構造的に理解することができているなと。

こういう理解ができると文章を書くのが楽になるし、読むのも楽しくなるんですよね。学校のテストの点に現れるのは、ずっと先になるかもしれませんが、言語や空間の脳の分野を発達させる時期にもってこいの訓練だと思いました

そして、我が家の場合。子供は予想に反してやめる気配はなく、しばらくすると国語に追加して、算数もやりはじめました。

公文の算数は計算がメイン、何か別のツールで補完するとよい

公文の算数は、計算問題がメインです。何にしても計算はできるに越したことはないのと、国語よりすぐに、かつ、間違いなく役立つので、我が家の周りの子は国語と算数だと算数をやっている子の方が多いです。公文といえば算数のイメージもありますね。

我が家は両方やっていて、できるなら両方やるとよいと思いますが、受講する教科は変更できるので、子供の興味に合わせて選ぶのがいいと思います。どちらか一つという場合は、小学校の学習だけを考えると、年長で国語をはじめて、平仮名・カタカナを覚えたら算数というパターンがよいかなと。

公文の算数の注意点としては、文章問題に対応していないことです。簡単な計算でとける文章問題でも、設問の意図を理解できなくて解けなかったりするんですよね。

我が家ではスマイルゼミもやっていて、文章問題はスマイルゼミに任せています。

最初は、公文の国語と算数、さらにスマイルゼミもできるのか?と思っていましたし、子供に何度もどちらかやめようかと聞きました。特にさぼりがちな時は…。しかし、軌道にのると、コンスタントに取り組むようになりました。ただ、量は少なめです。公文は毎日1教科5ぺージのみで、ほぼ毎日やっています。スマイルゼミは1日10~20分程度で、土日や忙しい日はやらないこともあります。

我が家では、コンスタントに(ほぼ)毎日学習する習慣がつけばそれでいいと思っているのと、年長~低学年の間の勉強時間は最大でも1日1時間程度と思っているので、現在のペースで問題ないと思っています。

自分が年長や小学生だった頃を考えると、1時間も勉強していることに驚きしかありません…。しかし、高学年になれば中学受験で数時間勉強することを考えると、低学年から少しずつでも勉強習慣を身につけた方がいいのではないかと思います。