1歳半くらいになって自我が強くなると、親にとっては、「待つこと」に耐えるという試練が始まります。特にうちの子は、何をするにも時間がかかり、特に保育園の支度は2時間くらいかかっていました。
我が家の支度‟高速化”対策
我が家で圧倒的に時間がかかっていたのが、着替えです。着る服を選ぶにも、着るのも、途方もない(と親は感じる)時間を要しました。
さらに2歳クラスになると、保育園に持っていく着替えなどの支度も自分でやりたがるようになり、それがまた時間がかかりました。
前夜に済ませる
朝、あまりに時間がかかるので、夜に翌日に着ていく服を着て寝かせるようにしました。もともと、たまにしかパジャマを着なかったので、どうせならということで、そのまま保育園に着ていける服を着て寝かせることにしました。夜の方がまだ余裕があるので、子供がじっくりと服を選んでも気になりません。
保育園では、昼寝の前に着替えるので、朝着替えようが、昼に着替えようがさほど変わりはないでしょう。
あとは、保育園の支度も前日の夜にやるようにしました。
服を着る+支度で、40分くらいかかる日があったので、前日に済ませておけば、40分早く終わります。
早く食べられるメニューにする
朝食は大事だといわれることが多いので、和定食のような献立にしてたのですが、果てしなく時間がかかるので、パンかおにぎり+ヨーグルト+フルーツ、に変更しました。
朝食を食べる子供はそうでない子よりも、学力が高いというデータがあります。和定食のようなメニューがよいという説もあります。
しかし、そもそも学力が高いような子供は、心身ともに充実していて、朝からご飯がもりもりたべられるのではないかと思います。朝食を食べるから学力が高いのではなく、学力が高いような子(または、そのような子のいる家庭)は朝食を食べる習慣ができているんでしょうね。因果関係が逆ですね、たぶん。
朝食が大事という根拠もあまりないので気にしないことにしました。美味しく食べていればそれでOK!
時間がかかっても待っていてあげたい気持ちもある
子供のタイミングを待つのは、子育てで重要なことだと思うので、あまり時間に追われたくないという気持ちもあります。子供のタイミングを待つ、というのは2つの意味があります。
1つ目は成長段階に応じた働きかけをするということ
発達が十分でないのに高度なことを要求しても、退屈したり、できなくてイライラしたり、そのことに対して苦手意識やネガティブな印象をもってしまいます。
代表的なのはトイレトレーニングです。その他にも片付けや文字を覚えること、おもちゃの貸し借り、順番を待つことなど、ありとあらゆることに当てはまります。
逆に時間がないので、子供ができることを親がやってしまうと、子供は不満を感じます。(たいていは、イヤイヤで抗議するので子供の意思を尊重した方が時間がかならないことが多いのですが。)
2つ目は余裕をもって見守るということ
子供は何かをする時に大人がするよりずっと時間がかかる場合があります。例えば、1歳3ヵ月の子供に「靴を靴箱に片付けて」と言ったところ、すぐにやらない場合。まだ理解していないのかなと親が片付けてしまうこともあるかもしれません。でも、少し待つと、自分で片付けたかもしれません。
また、洗濯物を畳んでいると、子供がそのなかから1枚をとりだそうとしました。洗濯物で遊んでしまうと思った親は、「これはしまうから、別のおもちゃで遊んでね」と、さっさと洗濯物を片付ける場合もあるでしょう。でも、子供は、その1枚をくしゃくしゃっとして、タンスに入れようとしたのかもしれません。見守っていれば、洗濯物はタンスにしまうと理解しているのだなということが分かり、何よりも家事への意欲を育てられた可能性があります。
しかし、常に付き合うのは無理!
とはいえ、1歳後半から2歳の子供のやりたいに付き合っていると、いくら時間があっても足りません。カギを開けたいというのでカギを渡すと、グズグズしてカバンからカギを取り出すところからやりたいとアピール。背が低くて自分で届かないので、抱っこしてほしい。鍵が開いたらしまうところまでやりたい。ドアも自分であけたい。ドアを自分で閉めてカギもかけたい……。
一事が万事こんな感じで、配膳したい、洗い物をしたい、洗濯物を干したい、掃除をしたいなどなど。そのため、最低限の家事と育児で1日が終わっていきます。どうしても、待てない時もあります。一方で、できないだろうと見ていたら、あっさりできてしまうこともあり、子供の時間のペースに合わせてよかったと思うこともしばしばあったりします。
子供と過ごす時は時間の余裕をもって、子供の行動をじっくり見守るようにしたいものです。そうしないと子供が癇癪を激しくおこして、結局は余計に時間がかかるということもあります……。
朝の支度が遅いのは長所だ!
何にでも時間がかかるということは、時間をかけないとできない難しいタスクに諦めずに取り組んでいるということです。そうです、長所でしかない!!
わが子が1歳だった頃は支度も遅いし、ご飯を食べるのもゆっくりだしで、待ちつかれて親はぐったりしていました。 保育士さんは慰めてくれたのかもしれませんが、うちの子の様子を見て、 3歳くらいになったらすごく楽になるタイプだと思う!と言ってくれました。(しかし3歳になっても、支度は遅いままでした…。)
その言葉の通り、2歳過ぎには上手に洋服を着ることができるようになり、親のシャツの小さなボタンも留めることができるようになりました。支度も徐々に早くなってきました。
朝の支度やその他もろもろ、やたらめったら時間がかかる子を持つ方、きっと今貯めている「待ち時間」は、徐々に開花するはずです。