寄り目(内斜視)で病院へ行ってきた!赤ちゃんでも視力検査を!

寄り目が気になっていたのは生後すぐ、0歳3ヵ月くらいからだと思います。

調べてみると、生後6ヶ月くらいまでに発症する乳児内斜視(寄り目のこと)という病気があることが分かりました。

物を立体的に把握する両眼視の能力には、臨界期(その時期を過ぎると、能力を獲得することが極めて困難になる時期)があります。

両眼視を獲得するうえで重要な時期は、0歳からはじまり、4歳くらいには終わりに近づいていきます。視力に問題がある場合は、両眼視の能力が正常に発達しないこともあるため、早期に発見することが重要です。

乳児内斜視については、「自然軽快はほとんどない。乳児内斜視は未治療のまま3か月以上放置すると、弱視をきたし立体視の獲得が困難となる」という恐ろしい記載が「乳幼児健康診査身体診察マニュアル」(国立成育医療研究センター)にありました。

もちろん、そのような重大な症状を発見するために検診があるわけですが、検診で視力検査の担当者がどのくらいの精度で確認してくれるのかは疑問が残ります。

前述の検診マニュアルには、光を両眼にあてて反射を確認する角膜反射法と、片目ずつ隠してもう一方の目の動きを確認する遮閉試験で本当の斜視であるのか分かるとしています。

我が家の場合、4ヶ月検診で小児科医に相談したのですが、鼻のつけ根をつままれて、ここが広いから白目が隠れてるだけ、心配ないでしょうと言われ、角膜反射法も遮閉試験もしてくれませんでした。

その当時はそこまでの知識はなく、検診で大丈夫と言われたのだから大丈夫だろうと安心してしまいました。

そして、すっかり忘れていたのですが、1歳10ヵ月の時に、子供の寄り目を見て、急に心配になってきました。ママ友にも「寄り目でかわいいね!」といわれるくらいバリバリの寄り目です。

小児科医は、眼科や耳鼻科についてもある程度の知識はあるのかもしれませんが、専門医とは違います。

鼻風邪の時は必ず耳鼻科に行っていたのですが、忙しくて近くの小児科に行ったことがありました。

耳を見てほしいとお願いしないと診察してくれず、診察しても、「ちょっと腫れてますね、痛そうにしてたら耳鼻科につれていって」と言われました。最初から耳鼻科に行けばよかった、と心底思いました。

そんなことがあったからか、寄り目のことが急に不安になりました。一般的には、3歳児検診で初めて視力検査をする子が大半だと思います。

おなじみの輪を見せて欠けたところを聞く方式だと、専門性のない人でも検査ができるのですが、3歳~3歳半くらいにならないと検査が成り立たないという理由もあります。

専門の眼科医であれば、赤ちゃんでもちゃんと視力検査をしてくれますが、眼科医を検診に派遣するだけのリソースがないのでしょうか……。その結果、早期に治療すれば両眼視できた子が、見逃されてしまうのであれば悲しいことです。

そこで、小児科医ではなく、眼科医に見てもらおうと思い、評判がよくて、新しい機器をそろえていそうな病院を探しました。

長い待ち時間の後に、おもちゃやペンライトを目で追わせたり、正面を向いている写真をフラッシュで撮影して、光がそれぞれの目で同じ位置に写っているかどうか確認したりしました。

結局、偽斜視といって、赤ちゃんは目と目の間が広がっているので内側の白目の部分が皮膚で隠されてしまって寄り目に見えることがあるけれど、斜視ではないということでした。(結果的には4ヵ月検診の医師は間違っていなかった)

次に、なにやら光がチラチラとうごめいている器械を見せられ、表示された数値を見て、遠視の心配もないと言われました。乳児内斜視とは別に、遠視が原因で斜視になることもあるため、念のため調べたようです。

このチラチラ平る機械はスポットビジョンスクリーナーという製品だそうで、この機械での検査は生後半年からできるそうです。

眼科医でなくても簡単に問題のありそうな子供をスクリーニングできるので、小児科で導入しているケースもあるようです。その場合、問題がありそうな場合には、専門医を紹介することになるそうです。

小児科医が目の検査をするのは限界があるので、集団で受ける検診の時にこの器械を全員に受けさせたらいいのにと思います。

我が家のように寄り目が気になるならすぐに専門医へ行った方がいいですし、検診で専門的に診察していないようだったら、念のため眼科医で視力検査をするか、スポットビジョンスクリーナーのある小児科で検査をするといいのではないかと思います。

特に問題を感じていない場合は自費診療になるので、事前に赤ちゃんの視力検査が可能か、いくらかかるか確認してから行くとよいです。

遺伝の影響もあるので、両親や親せきに弱視の方がいる場合は、特に注意してあげるといいと思います。

ちなみに、1歳以降に問題がでてくるケースもあるので、生後半年頃に1回、1歳~2歳頃にもう1回など、心配な方は数回受診するといいのではないかと個人的には思います。