胎教は効果がある?いつから胎児の耳が聞こえるようになる?父親の声は聞こえる?

妊娠したら胎教に意味があるのか気になりますよね。お腹の中の赤ちゃんはいつから耳が聞こえているのでしょうか。

28週以前の胎児には聴覚がなく、それ以降も父親の声は聞こえない(『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』)という説や、妊娠24週から聴覚が働き、お腹の中で聞いていたテレビやラジオの音にも反応する(『「語りかけ」育児』)という説があります。36週頃に音が聞こえるようになり母親の声に反応する(『子どもの脳がぐんぐん育つ 「やる気脳」を育てる』)という説もありました。

パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』は、妊娠29週の時に週5回同じ曲を聴かせたところ、生後4か月になっても覚えていたという研究を紹介しています。

胎児の脳の発達はほとんどが遺伝の影響という説や、語りかけるほどIQが高くなる(『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』)という説があります。始めるなら予定日の10週前からだそうです。

『0歳からの教育』には小児科医の話として、胎児の時に母親の歌を聞いていた子供はより健康で、記憶力テストの成績もいいとしていますが、何の調査結果によるのか不明なので参考程度に。

どうせ生まれてから歌うことになるので、妊娠中に童謡を覚えたり練習するのがいいと思います。童謡って意外と忘れ去っているものです。胎教にもなるなら一石二鳥です。

赤ちゃんは、お腹にいた頃に聞いていた母親の声を好む傾向があり、聴くと安心するそうです。母親の声は体を伝わって直接響くので、赤ちゃんにもよく聞こえます。父親の声や周りで流れる音楽は聞こえるかもしれませんが、母親の声ほど響きません。

童謡でなくても好きな歌を歌ったり、本を音読したりしてもでもいいでしょう。

ただ、普通に生活していれば、母親は誰かしらと話をしているので、赤ちゃんには母親の声が聞こえているはずです。
話しかけるのに違和感があれば、無理に頑張る必要はありません。

科学的にも、胎内で聞いた声や音を「生まれた時に覚えていて、安心する」程度の効果があるだけです。成人した時にその効果が残っていることはないでしょう。

妊娠中の時間がある時に激しくおすすめしたいのは、赤ちゃんのためのために模様替えをすることです。生まれたらそんな余裕はないからです。(⇒「脳が育つ!知育玩具よりも大事な「好奇心を満たす環境づくり」)