地頭がよくなる!知育玩具よりも大事な「好奇心を満たす環境」づくり

乳幼児の知育全般

ガリ勉でなく、地頭がよい子になってほしいですよね。

行動遺伝学の研究結果からは、親が直接何かをすることで子供の地頭をよくすることは期待できないことが分かります。親は環境を用意するのが最大の仕事です。

それでは、どんな環境を用意したらいいのでしょうか?

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知能が向上する条件とは?

脳の学習効果高まるのは、自ら選択し能動的に行動した時です。危険がない限り赤ちゃんの自由にさせることで、脳がすくすくと育っていきます。良かれと思って、親が赤ちゃんの気をひいて知育玩具をあれこれやらせるのは逆効果である可能性があります。(参考:知育玩具の嘘!頭のいい子ほどおもちゃは少ない

ネズミのひげにものが触れた時の脳活動を測ると、同じものに触れる場合でも、自ら積極的に触りに行ったときは、他者によって触れさせられたときに比べ、10倍くらい強い脳反応を引き起こすそうです(『パパは脳研究者』 )。

ハイハイすると探索が始まる

赤ちゃんがハイハイできるようになると、行動範囲は一気に広がります。赤ちゃんは好奇心旺盛にさまざまな興味を示し、この世界を学習していきます。そんな時に、「ダメ!」とばかり言っていると、赤ちゃんにとって好奇心を持つことがネガティブな経験になり委縮してしまいかねません。なるべくやりたいことを見守って、好奇心や学習意欲を育みたいものです。(ただし、親と一緒にいるときに委縮しても、幼稚園や保育園でもそうだとは限りません。)

赤ちゃんはおもちゃで遊ぶイメージがあるかもしれませんが、実際には1歳の赤ちゃんはおもちゃではあまり遊びません。探索行動が本業です。そのため、家の中を自由に探索できることや、口に入れたり叩いたりしても安全なものがいくつかあることは、好奇心の発達に重要です。また、赤ちゃんは次々と新しい運動能力を身につけるので、それを試したり練習することへの強い興味も持っています。

赤ちゃんが安全に探索できる環境は、間取りや家具によっては準備が大変かもしれません。赤ちゃんに危険がないようにするとともに、家電や家具などを赤ちゃんから守る対策も講じましょう。できれば妊娠中から準備するといいと思います。生まれてからは模様替えや整理整頓の時間がなかなかとれません。

ただし、安全にしようとするあまり殺風景になると、赤ちゃんから見る楽しみを奪ってしまいます。自由に動き回れない赤ちゃんは、部屋を見ながらすごすものですし、『ホワイト博士の育児書』によると、1歳から1歳3ヵ月の子供でも起きている時間の17%超を「ただじっと見て」過ごしているそうです。1歳半から1歳9ヵ月になると、12%弱まで減るそうですが、起きている時間にもっとも観察された活動が「ただじっと見ている」であったことに変わりはないそうです。

2~3歳になると、同年代の子供集団の中で遊ぶことが非常に重要になります。
成長に応じて準備したい主な環境を次にあげます。

新生児から

・自分の声が聞こえる静かな空間
・殺風景な部屋にせず、いろいろなものが見えるように

物を握ることができるようになってから2歳~3歳頃まで

・口の中に入れることができる安全なもの

ハイハイできるようになる頃から

・台所をはじめ、家の中を自由に探索できる
・よじ登ることができる何か

歩けるようになる頃から

・家の中で歩き回れるスペース
・思いきり体を動かせる場所
・水遊び

1歳半~3歳頃から

・同年齢の子供と一緒に遊ぶ
・子供が興味をもったものをより深く知ることができる何か(図鑑、地図、博物館、習い事など)

子供をよく見る

乳幼児は自分の気持ちを十分に伝えることができないので、子供をよく観察して、何に興味があるのか、何がやりたいのか、どう感じているのか理解しようとする姿勢が大切です。

赤ちゃんが言葉を覚える場合も、親が気をひいて「これは車だよ」という場合と、赤ちゃんが車に興味を持った時に「それは車だよ」というのでは、後者の方がよく覚えると言われています。

物心ついてくると、親の期待を敏感に読み取り、自分の気持ちより親の意向に沿うような行動をする子供もいます。親がやってほしいと思っている習い事を本当は乗り気ではないのに「やりたい」「楽しい」と言ったりします。そして、親の喜ぶ姿を見てがんばろうとします。でも、自分のやりたいことをやった方が子供は伸びるものです。

赤ちゃんの頃から子供をよく見て、子供が興味を持っているものに対して親が興味を持つ姿勢を持ち続ければ、子供は自信をもってやりたいことに取り組むことができるでしょう。学習のベースとなる好奇心や、努力する原動力になる「私ならできる!」という自己効力感を育むことにつながります。

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