3歳児神話がもたらす負の効果!専業主婦でも保育園を利用しよう!

乳幼児の知育全般
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保育園に通わせても子供に悪い影響はない

3歳までは母親が子供と一緒にいた方がよいとする3歳児神話は、その根拠をとっくに否定されています。母親が家庭にいることが、子供の性格形成によい影響を与えるわけではありません。

行動遺伝学の分野では、日本の研究でも海外の研究でも、親がどんな育児をしたかは子供の性格に影響を与えないという結論が繰り返され、もはや常識になっています。保育園に通わせることで、子供が寂しい思いをして、それが性格に定着するのではないかという不安は杞憂です。地頭のよさや非認知能力にも影響はありません。

人気の保育園に預けるなら、0歳か1歳で入園しなければいけないことも多いですが、早く保育園に預けることが子供自身に悪影響を与えるとは考えられません。

大事なのは子供を同世代の集団で遊ばせることと環境の多様性

親の育児スタイルが子供に影響を与えないなら何が影響を与えるのかというと、一番重要なのは同世代の子供と集団で遊べる環境です。非認知能力は同世代の集団の中で育ちます。

また、多様な環境が子供の発達を促します。しかし、現代の密室育児は母親の負担が大きい上、多様性のある環境を子供に与えるのが難しいという問題があります。

脳科学者の池谷裕二さんは、かなりの知育パパぶりをエッセイで披露しています。その中で、早期に保育園に通うのがよいかは分からないとしつつ、「いろんな人の価値観に触れさせ、『我が家だけが世界の全てではない』と伝えたい」という理由で生後4ヶ月から週3回保育園に通わせたようです。(『パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』より)

同じく脳科学者の澤口俊之さんは『発達障害の改善と予防』の中で「複数の大人が赤ちゃんに接することが脳の発達にプラス」としています。また、2歳以降は同年代との集団遊びや生活習慣を身につけることが重要で、最もおすすめな手段が保育園に入れること、としています。(発達障害は治ることはないが、障害されている脳機能を向上させれば改善するということです。脳機能の向上方法は健常児にも参考になります)

母親が家庭にいても友達と遊べなければマイナスかもしれない

子育ての大誤解』で紹介されている猿の研究では、母親はいても仲間との付き合いがなく育った猿は、母親は不在だけれど仲間たちと一緒に育った猿より異常行動が多いとしています。もちろん、母親と仲間の両方が不在で育った猿が最も異常行動が多いそうです。いくつかの例をあげ、人間にも同様のことがあてはまるのではないかとしています。

そんな極端な人はいないと思いますが、同世代の集団で遊ばせることが極端に少ない場合は、マイナスの影響がある可能性があります。

3歳までの子供は友達と一緒に遊ぶのは難しいかもしれませんが、存在は気にしています。3歳~4歳になって急に友達と遊ぶことができるようになるのではなく、1歳の子供でも同じ年頃の子供には特別な注意をはらいます。

1歳半くらいになっても親子だけで遊ぶ状態であるなら、無理のない範囲で子供どうしで遊ぶ機会をつくるようにするとよいと思います。

専業主婦を楽しめるのは一握り

専業主婦はつらいです。

専業主婦の母親の方がワーママよりもストレスが高いという調査結果があります。

人類の長い歴史では、子供がいる女性も仕事をしていました。専業主婦が子育てに専念するのは高度成長期に出現した新しいスタイルにすぎません。

人類は専業主婦という生き方を想定して進化していないので、母親だけが子育てをする情況が辛くても何の不思議もありません。

祖父母や親戚がいて、近所付き合いもあり、子供だけで外で遊ばせられた時代ならまだしも、現代のように母親だけが子育ての重荷を背負う情況は過酷すぎます。

問題は専業主婦そのものではなく、その結果、子育ての負担が母親に偏ることです。子育ての負担が分散されるなら専業主婦でもストレスが高まることはないのではないかと思います。その証拠に、いくつかの調査では、子育てが落ち着けば専業主婦とワーママのストレス度合いはほとんど同じになることが示されています。

しかしながら、現実としては専業主婦は過度な子育ての負担を背負うことになります。子供の成長を感じられるときもありますが、そんなに頻繁なことではありません。頑張ってもほとんど誉められません。手応えがない中で努力を続けるには、かなりの精神力が必要になります。

私が知っている専業主婦の方たちは、みんなコミュニケーション能力や協調性にすぐれた素晴らしい人格をしています。他の専業主婦も多くはそうなのだろうと思います。

そんな素晴らしい人たちですら強いストレスを感じるのでしょうから、専業主婦とはかなりのハードワークなのです。

専業主婦でも保育園を利用しよう!

専業主婦のママで、週に数回保育園に預けている人がいました。年子を出産し、上の子を遊ばせるのが難しいからとのこと。

確かに、保育園に預けている母親の中には、1人目が保育園に通ってなければ2人目を考えられなかったという人も多いです。

2人目育児がつらい専業主婦の方は、経済的に余裕があるなら上の子を保育園に預けることをおすすめします。上の子を集団で思う存分遊ばせることができます。

また、子供の気性が激しく、親の力で他の子と遊ばせるのが困難な子供も保育園で社会性を身につけるのがおすすめです。社会性は集団でしか身につかないので、そういう子ほど保育園に通った方がいいです。保育士さんは多様な子供に対応してきたプロなのでお任せしましょう。

幼稚園から帰ってきた後に遊ばせるのが大変なら、幼稚園後に通える英語のアフタースクールのような選択肢もあります。

働くから保育園に通う、専業主婦だから家で見る、という固定観念を捨て、どうしたら親が幸せな状態になれるのか考えましょう。

親の幸せもちゃんと考える

繰り返しになりますが母親が家庭にいようと、働いて子供が保育園に通おうと、普通に子育てをしていれば子供には何の影響もありません。

親がどう育てるかではなく、子供の内なる力が子供を導いていきます。

だとしたら、親が心配すべきことは、子供の未来ではなく親自身がどうしたいかです。

子供の成長を近くで見たくて専業主婦でいたいのならそうすればよく、働きたければそうすればいいのです。保育園に預けるために働くというも、専業主婦だけど保育園に預けるというのもありです。

影響があるのは、親の心理状態だけなのだから。

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